2020年9月に福井県南越前町の沖合で行われた京都府京都市中京区の京都医健専門学校によるダイビング実習中、滋賀県大津市の伊藤駿希さん(当時19歳)が溺死した事故を巡り、遺族が実習を担当した講師や業者に損害賠償を求めた訴訟は、2026年9月1日、滋賀県大津市の大津地裁(狹間巨勝裁判官)で和解が成立しました。
訴状などによると、遺族は2025年8月、ダイビング実習を先導した講師のインストラクターと業者が注意義務を怠ったなどとして、約1億円の損害賠償を求め大津地裁に提訴していました。
遺族の代理人弁護士によると、和解条項には以下の内容が盛り込まれ、双方が合意しました。
・被告側が8850万円の賠償金を支払う
・被告側が福祉施設などで年1回の社会奉仕活動に取り組む
・伊藤さんの母がデザインした、事故調査委員会の報告書にアクセスできるQRコード付きのクリアファイルをダイビング講習で配布する
遺族が手掛けた啓発グッズの配布や社会奉仕活動が和解条項に取り入れられるのは珍しいケースとされています。
この事故は2020年9月2日、必修科目とされていたダイビングの実習中に発生しました。事故調査委員会は実習が業者任せになっていた点など、学校側の安全管理体制に問題があったと結論付けています。なお、担当のインストラクターは業務上過失致死罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決を受けています。



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