ボクシング部員の処分無効 東京地裁が駿台学園に賠償命令

東京都の駿台学園高校のボクシング部に所属していた女性が、違法な停学処分などによって高校女子ボクシングで活躍する機会を奪われたとして、学校法人駿台学園を相手取り約5500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が22日、東京都の東京地裁であった。中俣千珠裁判長は、女性に対する停学と退部の処分を無効と認め、学園側に約230万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

判決によると、女性は2022年4月の入学後、高校女子ボクシングの全国大会で優勝や準優勝を果たしたほか、学業でも上位の成績を収めていた。しかし2024年に、ボクシング部員への暴力や侮辱など6件のいじめ行為があったとして、校長から無期限停学と退部の処分を受けていた。

判決では、学園側がまとめた部員らの聴取結果の文書について、学園側の指示や誘導なしに部員らの認識が正しく記載されたと認めることは難しいと指摘し、6件の行為のうち5件について事実とは認めなかった。

残る1件については、部員が授業中に居眠りする様子を撮影してSNSに投稿した行為であるとしたが、閲覧可能だったのは24時間だけだったと言及した。停学や退部がもたらす重大な不利益を踏まえれば、処分は合理性を欠き、違法で無効であると判断した。

その上で、女性は高校3年生の1年間公式戦に出場できず、大学への推薦を得たり世界大会で活躍したりする機会を失ったと指摘し、慰謝料200万円や学費相当額などの賠償を学園側に命じた。

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