【続報あり】殺人事件の起きた病院を巡り看護師による違法な身体拘束があったとして大学教授らが刑事告発へ 八戸市

2023年3月に青森県八戸市の「みちのく記念病院」で発生した入院患者同士の殺人事件を巡り、杏林大学の長谷川利夫教授らが、当時の看護師が加害者と被害者の患者に対して違法な身体拘束を行っていたとして、刑事告発する方針であることが分かりました。

この病院では、入院中の男が同じ病室の患者を殺害する事件が発生した際、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を作成して事件を隠ぺいしようとしたとして、元院長に犯人隠避の罪で有罪判決が言い渡されているほか、元院長の弟である医師の石山哲被告も起訴されています。

長谷川教授らは、裁判記録や病院職員からの情報提供などを基に調査を行った結果、当時の看護師の1人が独断で患者に違法な身体拘束を行っていたと指摘し、この行為が逮捕監禁罪に該当すると主張しています。また、元院長と石山被告についても、看護師の行為を黙認していたとしてほう助罪にあたると指摘しており、あわせて刑事告発するとのことです。

長谷川教授らは、2026年6月18日に警察へ告発状を提出した後、記者会見を開いて詳しい経緯などを説明する予定です。

みちのく記念病院の殺人隠ぺい事件 元医師が初公判で起訴内容を認める

2023年に青森県八戸市のみちのく記念病院で発生した殺人事件を隠ぺいしようとしたとして、犯人隠避の罪に問われている元医師の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

みちのく記念病院の元医師である石山哲被告(61)は、2023年3月に病院内で発生した殺人事件を隠そうと、兄である石山隆元院長と共謀し、殺害された男性の遺族に虚偽の死亡診断書を交付した犯人隠避の罪に問われています。

青森地裁で23日に開かれた初公判において、哲被告は「間違いございません」と述べ、起訴内容を認めました。裁判は午後5時まで続き、元院長の証人尋問などが行われます。

すでに有罪判決を受けている元院長は、自身の裁判の中で、虚偽の死亡診断書の作成は哲被告が提案したものであると証言しており、今回の裁判では哲被告の隠ぺいへの関与の程度などが焦点となります。

みちのく記念病院の事件に関連し患者を違法拘束した疑いで看護師ら3人を書類送検

青森県八戸市のみちのく記念病院に勤務していた看護師と、石山隆元院長など2人が書類送検されていたことが、3日、関係者および捜査関係者への取材でわかりました。

書類送検されたのは、殺人事件の発生前に被害者や加害者の男性に対し、おむつ交換の時に暴れることを理由に独断で違法に身体を拘束した逮捕監禁の疑いが持たれている看護師です。

また、殺人隠避の罪で懲役1年6カ月、執行猶予3年が確定した石山隆元院長と、殺人隠避の罪で公判中の元医師である石山哲被告の2人は、こうした行為を黙認していたとするほう助の疑いが持たれています。

この件については、杏林大学の長谷川利夫教授らが公判記録などを基に独自に調査を行い、6月に告発状を提出していました。みちのく記念病院では2023年、患者間の殺人を隠蔽した事件が発生しています。

青森県八戸市のみちのく記念病院で看護師2人が違法な身体拘束 医療法人が懲戒処分を発表

青森県八戸市にある「みちのく記念病院」で、2026年6月上旬、精神科病床の看護師2人が医師の指示なしに入院中の患者1人の腕をベッドに縛り付ける違法な身体拘束を複数回にわたって行っていたことが判明しました。病院を運営する医療法人杏林会(東京都)が31日、発表しました。

同法人によると、2026年8月に「病院内で患者の違法な身体拘束が行われた疑いがある」とする内部通報が寄せられたことから調査を実施しました。違法な身体拘束を行ったのは夜勤専従の看護師2人で、同一の患者に対してそれぞれ複数回行っていたことが確認されました。病院の調べに対し、2人は患者が暴れるため他の患者をみるためにやむなく行ったという趣旨の説明をし、行為を認めているということです。

同法人は31日付で看護師2人を懲戒処分とし、理事長や幹部は給与の一部を自主返納します。

みちのく記念病院では、2023年3月に発生した患者間の殺人事件を隠蔽したとして元病院長が有罪判決を受けたほか、県などの立ち入り検査で事実と異なる医師の勤務状況を報告していたことが判明し、青森県から改善措置命令を受けていました。殺人事件の際も違法な拘束があったとされ、同法人は外部の識者を含むコンプライアンス委員会の設立や、2026年には内部通報制度を新たに設けるなど強化に取り組んでいました。

同法人は「一部の職員に認識の甘さがあったと考えられ痛恨の極みだ。検証し、夜間巡回などの予防策を講じるとともにさらなるコンプライアンスを徹底していく」としています。

誘拐・監禁医療関係者その他犯罪懲戒処分など
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