埼玉県上里町議会は10日の9月定例会で、山下博一町長に対する辞職勧告決議案を議員提案し、賛成多数で可決しました。山下町長が斉藤雅男教育長に辞職を迫った行為について、パワハラと捉えられてもおかしくないと指摘されています。
決議の内容によると、7月末に山下町長は第三者の話や臆測に基づき、家庭の事情などを理由として斉藤教育長に辞職を迫りました。これによって精神的苦痛を受けた斉藤教育長は、同日に辞表を提出したとされています。さらに、山下町長が教育長の辞職に関する議会への報告を怠り、不誠実な対応に終始したことも批判の対象となりました。
上里町によると、斉藤教育長は任期を2年残した状態で、9月30日付で退職する辞職願を提出しており、8月21日の教育委員会で辞職が同意されていました。しかし議員らから反発が広がったことを受け、町は10日の町議会に斉藤教育長を10月1日から2年間の任期で教育長に再任する議案を提出し、全会一致で可決されました。
一連の混乱について、決議では町民全体に対して甚大な不安と不信感を与えており、政治的・道義的責任は極めて重いとして山下町長の辞職を求めています。
取材に対して山下町長は、斉藤教育長に辞職を促した事実を認め、「斉藤教育長の仕事に問題があったわけではない。事実誤認があり、少し思い込みがあった。コミュニケーションが不足していた」と釈明しました。今回の辞職勧告決議に法的拘束力はありませんが、山下町長は「大変厳しい議会からのご指摘。しっかり受け止め、反省を含めて、関係者と協議して答えを出したい」と述べています。



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