奈良県大和高田市の市議会9月定例会が10日開会し、市は堀内大造市長の給与を1か月間35%減額する条例改正案を提出しました。また、市議から堀内市長に市政治倫理条例に違反する行為があった疑いがあるとして、調査特別委員会の設置を求める動議が提出され、全会一致で可決しました。
条例改正案について、奈良県大和高田市は3月議会で否決された2025年度一般会計補正予算案など3議案を堀内市長が専決処分し、その後の議会運営の混乱を招いた責任として、6月定例会で給与を1か月間10%減額する改正案を提出していました。しかし、議員から「軽すぎる」などの指摘があり否決されていました。10日、堀内市長は「市議会の指摘を重く受け止め、さらに減額する」と提案理由を述べました。
一方、動議に関して市議は提案理由の説明で「2020年7月の勤務後の夜に、兵庫県淡路市や洲本市、南あわじ市のある淡路島での私的な懇親会に、公務外にもかかわらず秘書課の職員2人を随行させた公私の分別にかかわる問題などがある」などと述べました。
これについて、堀内市長は記者団に「全て特別委員会でお答えする」と話しました。特別委員会は15日に開かれます。
奈良県大和高田市の堀内大造市長が私的懇親会に職員随行 市議会特別委員会で釈明
奈良県大和高田市議会は15日、同市の堀内大造市長が2020年に秘書課の市職員2人を淡路島での私的な懇親会に参加させていた件について、事実関係を調査する特別委員会を開催しました。
特別委員会で堀内市長は、2020年7月当時に公務終了後、秘書課の男性職員1人と女性職員1人を連れて淡路島へ向かい、知人らとの私的な懇親会に参加していた事実を認めました。堀内市長は「懇親会は職員を労うためのものだったが、配慮を欠いていた軽率な行為だった。反省しています」などと述べました。
当時は新型コロナウイルスの影響で市内の公的行事が中止となり、いわゆる「密」を避ける行動の自粛が求められていました。そうした状況下で長時間の車移動を伴う懇親会に職員を随行させたことについて議員から問われると、堀内市長は「懇親会は部下の職員をねぎらうためのもので、任意参加のつもりだった」と釈明しました。
また、懇親会の費用については市長と職員の分をすべて自身が支払ったと説明しました。今後は同様の行為を行わないとしたうえで、自身の進退については「今後も続けていきたい」との意向を示しました。
奈良県大和高田市の堀内市長が政治倫理条例違反の疑いで事実関係を認める 職員の私的懇親会随行について
奈良県大和高田市の政治倫理条例に違反した疑いがあるとして設置された市議会の調査特別委員会が15日に開かれ、堀内市長は指摘された事実関係を認めました。
堀内市長は新型コロナウイルス禍であった2020年7月、兵庫県の淡路島で開催された私的な懇親会に、勤務後の職員2人を随行させたとされています。この行為が、市長の地位を利用した市の政治倫理条例違反にあたる疑いが持たれています。
この問題は9月の市議会で議員から指摘があり、調査特別委員会が設置されました。15日の委員会において、堀内市長は職員の随行を認めたうえで、「部下を労う意味で連れて行った」と説明しました。また、複数の職員に声をかけたりショートメッセージで誘ったりしたとし、「任意参加のつもりだったが、市長からの誘いだったので断れなかったのではないか」「慎重さと配慮に欠ける軽率な行動だったと反省している」などと述べました。
聞き取りはこの日で終了し、議会側は今後の対応について検討するとしています。一方、終了後の記者会見で堀内市長は「質問に対し記憶の限り誠実に答えた」と話しました。


