高知市の中央窓口センターでマイナンバーカードの誤交付事案が発生

高知県高知市の中央窓口センターにおいて、マイナンバーカードの電子証明書更新手続きの際、窓口職員が別人のカードを誤って手渡す事案が発生した。

高知市によると、今回の事案はシステム上の不具合やセキュリティの破綻ではなく、窓口職員による呼出番号と顔写真の照合不足という人為的ミスが原因である。誤って交付されたカードは発覚から約50分後にすべて回収され、第三者への情報拡散や悪用などの被害は確認されていない。

事案が発生したのは10月15日の午後3時30分ごろ。高知市中央窓口センターに市民A氏と市民B氏がそれぞれ電子証明書の更新手続きのために来庁し、窓口で双方のカードを預かって更新処理が開始された。

午後3時40分ごろ、B氏のカード更新が完了したため、窓口担当職員がB氏の呼出番号で呼び出したところ、別の呼出番号を持っていたA氏が返事をして窓口に進んだ。担当職員が番号札やカードの顔写真を十分に確認しないまま、誤ってB氏のカードをA氏に手渡したという。

その後、午後3時45分ごろにまだカードを受け取っていないB氏から問い合わせがあり、職員が誤交付に気づいた。市は直ちにA氏に連絡を取り、午後4時10分ごろに職員が外出中だったA氏のもとを訪問してB氏のカードを回収し、A氏には自身の正しいカードを交付した。また、午後4時20分ごろには外出中だったB氏のもとを訪問し、事態を説明して謝罪したうえで正しいカードを交付した。

この誤交付により、B氏の氏名、住所、生年月日、性別、顔写真、マイナンバーが一時的にA氏の目に触れる状態となったが、迅速に回収されたためデータの不正利用などの二次被害はないとしている。

高知市市民協働部中央窓口センターは発生原因について、カードを手渡す際に本人が持つ呼出番号札と職員側で控えている呼出番号札の照合を行わなかったこと、およびカードの顔写真と本人を十分に照合しなかったことと説明している。

市は今後の再発防止策として、カードを手渡す際は本人が持つ番号札と控えている番号札を必ず照合すること、およびカードの顔写真と本人を目視で確実に確認することの2つの交付手順を徹底し、ミスの防止に取り組む方針である。

高知市の弘瀬優副市長は、重要な個人情報の含まれるマイナンバーカードの取り扱いに関して市の信頼を損なう事態となったことを重く受け止め、再発防止に直ちに取り組むとともに適切な事務を行っていくとコメントしている。

地方公務員その他不祥事
公務員ニュースをフォローする