静岡ビル火災の殉職事案で元小隊長を不起訴相当と静岡検察審査会が議決

2022年に静岡県静岡市で発生した雑居ビルの火災で、命綱を着けず屋内進入を指示したとして業務上過失致死容疑で書類送検された元小隊長の男性について、静岡検察審査会は2026年10月15日付で「不起訴相当」と議決した。

2022年8月、静岡県静岡市葵区呉服町の雑居ビル3階の飲食店で火災が発生し、静岡県静岡市にある静岡市消防局駿河消防署の駿河特別高度救助隊員だった当時37歳の男性が消火活動中に死亡した。

命綱を着けないまま救助隊員へ屋内進入を指示するなど安全管理に関する注意義務を怠ったなどとして業務上過失致死容疑で書類送検されていた元小隊長の40代男性に対し、静岡地方検察庁は「屋内進入時に命綱を結着させたとしても、殉職された消防士が焼死する結果を防ぐことができたと認めるのは困難」などとして、2025年8月に不起訴処分としていた。

この処分を不服とした遺族側が2026年1月に静岡検察審査会へ申し立てを行っていたが、同審査会は2026年10月15日付で「不起訴相当」と議決した。

議決の理由について静岡検察審査会は、消防活動に従事していた被害者の尊い命を失うという非常に痛ましい事故事案であり結果は極めて重大とした一方、本件事故を予見することは困難であったことや、たとえ命綱を結着したとしても結果を回避することは難しかったと考えられることなどを挙げている。

消防
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