高松市に住む1人暮らしの女性(68)が、同乗者がいないことを理由に救急搬送を拒否されたとして、香川県高松市に損害賠償を求める訴えを近く高松地裁に起こすことが2026年7月18日、関係者への取材で分かりました。女性は緊急性が高かったにもかかわらず搬送されず、治療が遅れて精神的苦痛を受けたと言い分を説明しています。
高松市によりますと、搬送の際に関係者の同乗を必要とする法令の定めはありません。市の救急業務の運用規定では、傷病者などが搬送を拒んだ場合や、症状が軽度で診察の必要がない場合には搬送しないことも可能とされていますが、女性の代理人弁護士は、今回の事例はいずれのケースにも該当しなかったと指摘しています。
女性は2024年12月、自宅で下痢や嘔吐の症状が続いたため、知人に連絡して119番通報を依頼しました。駆けつけた消防隊員は同乗者がいないと搬送できない旨を伝えて引き揚げたということです。その後、女性は再び知人に連絡して119番通報を頼み、知人に同乗してもらう形で病院へ搬送されました。病院ではイレウス(腸閉塞)と診断されて入院し、数日後に退院したということです。
女性は、1人暮らしの高齢者も多く自分だけの問題ではないとして、提訴に踏み切る意向を示しています。



コメント