大阪府警羽曳野署は2026年9月2日、市に寄せられた子どもに関する相談内容などを外部に漏洩させ、市の業務を妨害したとして、大阪府羽曳野市保健福祉部生活福祉課主幹の野上伸一容疑者(50)を偽計業務妨害と地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕しました。羽曳野市は同日、警察からの電話連絡により事案を把握したと発表しています。
警察によりますと、野上容疑者は1月上旬から4月中旬にかけて、子どもの養育などについて家庭から市に寄せられた「家庭児童相談」の内容をまとめた個人情報を含む会議資料を、対象となる子どもがいる26世帯へ匿名で郵送して情報を漏らし、その後の事実確認や市民対応などを市に行わせ、業務を妨害した疑いが持たれています。
郵送された資料には、相談があった各家庭の氏名や住所、家族構成、当時の相談内容などの個人情報が記されていたほか、一部には別の家庭に関する情報や市職員の氏名、住所、連絡先なども含まれていたということです。
1月上旬に書面が届いた家庭から市へ相談があったことで情報の流出が発覚し、市は4月末に羽曳野署へ被害届を提出しました。書面が投函されたとみられるポスト周辺の防犯カメラ映像の捜査や、市役所および野上容疑者の自宅から押収したパソコンの解析などから、関与の疑いが浮上したということです。
警察の調べに対し、野上容疑者は「分からない」「私はやっていません」などと話し、容疑を否認しています。警察は情報の入手経路や動機について詳しく調べています。
市総務部人事課の担当者は「郵送にどのような意図があったのか分からない」としています。また、羽曳野市の山入端創市長は2026年9月2日、「市民の皆様の市政に対する信頼を損ねる逮捕に至ったことは極めて遺憾であり、深くお詫び申し上げます。この事態を厳しく受け止め、引き続き捜査当局に全面的に協力し、事実関係の把握に努め、厳正に対処してまいります。今後、このようなことが二度と起こらないよう、職員の一層の綱紀粛正とともに、情報管理の徹底を図り、市政に対する信頼回復に全力で取り組んでまいります」とのコメントを出しました。

コメント