愛知県弥富市前建設部長の官製談合等初公判 懲役2年を求刑(判決続報あり)

愛知県弥富市が発注した工事を巡り、建設業者側に対して設計金額などの秘密情報を漏洩したとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われている、前市建設部長の立石隆信被告(55)=起訴休職中、同市在住=の初公判が2日、名古屋地裁で開かれました。立石被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めました。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審しました。判決は23日に言い渡される予定です。

起訴状などによりますと、立石被告は市が発注した「弥富まちなか交流館」の改修工事など計3件の入札において、令和7年5月中旬ごろ、工事の受注調整を行っていた建設業者に対し、秘密にすべき設計金額や指名業者名などを漏らしたとされています。情報を得た調整役が、別の業者の代表ら3人にこれらを伝えたことで、それぞれの業者が予定価格に近い金額で落札したとされています。

官製談合防止法違反などの罪で公判中の前建設部長を懲戒免職処分 愛知県弥富市

愛知県弥富市が発注した建設工事において、設計金額などの秘密情報を業者へ漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪で公判中の前建設部長(企画部付)立石隆信被告(55)について、市は11日、同被告を懲戒免職にしたと発表しました。処分年月日は令和8年6月10日付です。

処分理由として市は、入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正に害すべき行為の処罰に関する法律(官製談合防止法)への違反や、地方公務員法第33条に定められた「信用失墜行為の禁止」に抵触し、全体の奉仕者としてふさわしくない非行があったため、同法第29条第1項第1号および第3号に基づき免職としたと説明しています。

市が開いた記者会見では、立石被告が予定価格を知る立場にあり、率先して法令を順守すべきであったことから「懲戒免職処分を免れない」と言及されました。今月2日に行われた初公判で立石被告が起訴内容を認めたことを受け、市職員懲戒審査委員会が「懲戒免職処分が相当」であると安藤正明市長に答申していました。

また、市は管理監督責任を明確にするため、安藤正明市長の給料を2か月間30%減額、村瀬美樹副市長の給料を2か月間20%減額することを明らかにしました。この減給措置に必要な条例案は、現在開会している6月市議会定例会へ16日に追加提案される予定です。

安藤正明市長はコメントを発表し、市政に対する市民の信頼を大きく損ねたことについて深く謝罪しました。その上で、今回の事案を厳粛に受け止め、二度とこのような事態が起きないよう職員の服務規律と法令順守の徹底を図り、再発防止策と信頼回復に全力で取り組む意向を示しています。

秘密情報漏洩による官製談合の罪 前弥富市建設部長に執行猶予付きの有罪判決 名古屋地裁

愛知県弥富市が発注した建設工事において、設計金額などの秘密情報を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた元同市建設部長の立石隆信被告(55)=懲戒免職、同市在住=に対し、名古屋地裁は23日、懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡しました。

梅沢利昭裁判官は判決理由の中で「入札の公正を害する悪質な犯行」であると指摘しました。さらに「業者との良好な関係を維持したい、入札不調になって上司の評価が下がるのを避けたいとの動機に酌むべき事情はない」と断じました。その一方で、被告が反省している点や、懲戒処分などによって社会的制裁を受けた点などを考慮したとしています。

カテゴリー
地方公務員職務不正(賄賂・漏洩など)懲戒処分など
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