当時16歳の少女が逮捕および勾留された後に急性ストレス障害などを発症して死亡したのは、違法な捜査や身体拘束が原因であるとして、遺族が国と兵庫県を相手に約1億円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こしました。
訴状などによりますと、兵庫県内の障害者支援施設に勤務していたるなさんは2025年2月、施設の利用者が他者に噛みつこうとした動きを止めるため、利用者の顎に手を添えて制止を行いました。この様子を目撃した別の利用者が虐待として自治体へ相談したため、るなさんは暴行の疑いで明石警察署に逮捕されました。
るなさんは無実を訴えたものの、身体拘束は18日間に及び、自白を強要されたとされています。釈放された後、るなさんは重篤な急性ストレス障害や摂食障害などを発症し、釈放から約5ヶ月後の2025年12月に低栄養状態で死亡しました。亡くなる前の体重は20キロにまで減少していたとのことです。
遺族側は、警察や検察による違法な逮捕や勾留が死亡につながったと主張しています。今回の提訴に対し、明石警察署は個別の事案についてのコメントは差し控えるとしています。
兵庫県警の警察官らと検事1人を刑事告訴 勾留後に死亡した16歳少女の遺族
兵庫県内に住む16歳少女の母親が、自白を獲得する目的で不当に少女を逮捕・勾留したなどとして、当時の兵庫県警察明石警察署の警察官3人と神戸地方検察庁の検事1人に対する告訴状を、2026年7月31日付で兵庫県警察に提出していたことが判明しました。容疑は特別公務員職権濫用等致死傷などとされています。
告訴状などによりますと、障害者福祉施設で働いていた当時16歳の少女は、2025年2月、隣にいた人にかみつこうとした利用者を制止しました。しかし、その4ヶ月後に暴行の疑いで逮捕・勾留され、その後に不起訴処分となりました。
無実を訴えていた少女は、取り調べの過程で自白を迫られるなどした結果、急性ストレス障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症しました。その後、摂食障害に陥り、不起訴処分から約5ヶ月後に低栄養状態によって16歳で死亡しました。
告訴状では、警察官3人と検事が共謀し、自白を得る目的で逮捕や勾留の根拠・必要性がないと認識しながら18日間にわたり少女の身柄を拘束したほか、体調不良の訴えや救急搬送に対して必要な措置を講じなかったなどと主張されています。
この告訴状の提出に関して、遺族の代理人弁護士は、2026年8月3日午後に東京都の日本外国特派員協会において、森まさこ元法務大臣とともに記者会見を行う予定です。


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