大阪府堺市にある重症心身障害者施設「ベルデさかい」に勤務する看護師3人が、職場の問題を指摘したことで不当な解雇や配置転換を受けたとして、運営会社である広島県広島市の社会福祉法人三篠会を相手取り、地位の確認や損害賠償を求めた訴訟の判決が2026年7月30日に大阪地裁堺支部でありました。
横田昌紀裁判長は解雇権の乱用などを指摘し、解雇や配置転換を無効とした上で、休業補償や慰謝料などとして計約2000万円を3人に支払うよう同法人へ命じました。
訴訟を起こしたのは、2023年に解雇された50歳の男性看護師1人と、施設利用者との接触がない部署へ配置転換された40代および50代の女性看護師2人です。
判決などによりますと、3人は2019年以降、利用者に対する職員の虐待問題などを指摘して改善を求めたほか、2022年には無資格者によるX線撮影の問題を公益通報していました。その後、半年前後の自宅待機を命じられた末に解雇や配置転換の対応が取られていました。
判決では解雇に関して、客観的に合理的理由を欠き社会通念上相当であると認められないため無効であると判断しました。また配置転換についても職場からの排除であると推認され、配転命令権の乱用にあたると指摘しました。
判決後に会見を行った原告の50代の女性看護師は、主張を認めてもらえた安心感でいっぱいであると語りました。代理人を務める在間秀和弁護士は、基本的な主張がほぼ認められた判決を高く評価すると述べました。
ベルデさかいは大阪府堺市が2012年に開設し、広島県広島市の社会福祉法人三篠会が指定管理者となっています。判決を受けて堺市は、円滑な運営に向けて指導を徹底する方針を示しています。なお、社会福祉法人三篠会はコメントを差し控えるとしています。


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