埼玉県にある聖学院大学、愛知県にある金城学院大学、東京都にある東洋英和女学院大学の3大学は2026年7月31日、元教員で日本基督教団愛泉教会牧師の深井智朗氏が執筆した論文など7編について、特定不正行為である「捏造」を認定したとする調査結果を公表しました。
今回の調査は、日本学術振興会および国際日本文化研究センターからの情報提供を受け、3大学が共同で調査委員会を設置し、2025年8月4日から2026年4月30日まで実施されたものです。
調査対象となったのは、2009年から2016年に発表された論文など計7編です。調査委員会が根拠資料の所在確認や引用箇所の照合を行ったところ、資料の所在が確認できない事例が19件、引用箇所が確認できない事例が25件の計44件の不正が確認されました。深井氏への複数回のヒアリングなどでも疑義を払拭する弁明や資料の提示はなく、調査委員会は単なる注意義務違反ではなく故意による捏造と判断しました。
3大学は深井氏に対して対象となった論文など7編の取り下げを勧告するとともに、出版元へ認定内容を通知しました。また、各大学では研究倫理教育の充実や研究審査体制の強化といった再発防止策を進めるとしています。
なお、これらの論文の一部が収録されている書籍「十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム」について、版元の教文館は3日、刊行部数500部を絶版にして回収すると発表しました。深井氏は2019年、別の書籍や論考での捏造が認定され、東洋英和女学院を懲戒解雇されていました。



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