三重県北牟婁郡紀北町において発生した無届での盛り土造成問題をめぐり、津地方検察庁は町の条例違反の疑いで書類送検されていた元紀北町議会議員の男性らを不起訴処分としました。
この問題は、当時現職の紀北町議会議員だった男性らが、必要な届け出をしないまま他人の空き地に計6000平方メートルを超える建設残土の盛り土を造成したものです。
紀北町は町条例違反の疑いで警察へ刑事告発を行ったほか、町議会においても政治倫理審査会を設置して辞職勧告を決議するなどの対応を取りました。その後、当該議員は辞職していました。
三重県の元紀北町議である東篤布氏が書類送検後の不起訴処分を受けて記者会見で謝罪
三重県の元紀北町議である東篤布氏(72)=同町相賀=は3日、町生活環境の保全に関する条例違反(届け出義務・措置命令)の疑いで書類送検され、不起訴処分となったことを受け、尾鷲市役所で記者会見を行いました。「住民に心配をお掛けし、申し訳ない」と述べ、約8秒間にわたり頭を下げて謝罪しました。
東氏は2023年8月と同2024年8月、同町上里の土地2カ所にそれぞれ1000平方メートルを超える盛り土を無届けで造成しました。町は撤去命令に従わなかったとして、5月に県警へ告発状を提出し、受理されました。9月に書類送検され、先月23日付で起訴猶予および嫌疑不十分により不起訴となっています。
会見の中で東氏は、「(盛り土した土地の)地権者から出入り禁止を下されている」と語り、建設残土を搬出入できない状況にあったと説明しました。また、残土を受け入れることで「毎月何10万円の利益があった。この事件があり、1年半止まっている」と主張し、9月中にも町長らに損害賠償を求める意向を明らかにしました。
あわせて、任期満了に伴う11月10日告示、同15日投開票の町議選への立候補を表明しました。「不起訴になったことで、立候補を決意した」と述べ、違反とされた条例について失効させる必要性などを強調しました。東氏は旧紀伊長島町議を1期、紀北町議を4期務め、9月19日付で議員を辞職しています。



