岩手県企画理事を戒告処分 出張中に野球観戦や観光行為繰り返す

岩手県は31日、出張先での勤務時間中に甲子園球場で高校野球の試合を観戦するなど、事前計画にない場所への移動や立ち寄りを繰り返したとして、一般職トップにあたる千葉幸也企画理事(60)を戒告の懲戒処分にしたと発表しました。

県によりますと、千葉企画理事は総務部長だった2024年6月から、企画理事就任後の2026年2月までの間、出張時の勤務時間中に予定のない場所へ立ち寄るなどの行為を計5回行いました。移動などは自費であったとのことです。

具体的な行動として、2024年6月に政府予算要望で上京した際には勤務時間中にすみだ水族館を訪問しました。また、同年8月には能登半島地震の応援職員を激励する出張の途中で福井県の曹洞宗大本山永平寺に立ち寄りました。さらに、2024年10月には仙台市への出張からの帰宅途中、盛岡駅で勤務時間中に飲酒を行いました。

2025年8月には、いわて県民情報交流センター(アイーナ)の機能見直し検討に関する出張で大阪府茨木市の施設を訪問する際、他の職員2人と共に阪神甲子園球場で高校野球の試合を観戦しました。試合が延長戦になった際、若手職員1人を約束の時間に合わせて茨木市の施設に向かわせた一方、千葉企画理事を含む2人は遅れて到着し、建物の外観だけを視察しました。この際、施設の管理者とは面会しておらず、視察を立証できるものはないとされています。

県によりますと、出張経路から外れた行動を取った場合、後から出張計画を変更する手続きや上司への報告が必要ですが、千葉企画理事はいずれも怠っていたとのことです。

千葉企画理事は「すべて業務の一環だ」「にぎわいの創出や人の流れ、施設の維持管理などがどうなっているのか見たかった」と主張した上で、「今後は誤解されない出張計画を立てたい」と話しています。

県人事課は、今後の規律確保の観点から出張についてのガイドラインを作成し、適切な出張の考え方を示していくとしています。なお、千葉企画理事を巡っては、職員に対するハラスメント行為の通報も寄せられており、県が外部の弁護士に依頼して調査を継続しています。

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