栃木県宇都宮市の作新学院高校野球部監督が部員に約1時間の正座をさせる不適切指導で指導を外れる

栃木県宇都宮市の作新学院高校硬式野球部で、小針崇宏監督(43)が部員に約1時間にわたり正座をさせる不適切な指導を行ったとして、同校が小針監督を部活動の指導から外していたことが9月25日、同校への取材でわかりました。

同校によりますと、8月20日午前9時ごろ、グラウンドで練習準備を行っていた1年生部員約20人に対し、用具の扱いや作業の遅さなど野球に取り組む姿勢について、小針監督が土のグラウンド上で正座をさせて数分間指導しました。その後、小針監督は「自分たちで考えなさい」などと自主的な話し合いを指示してその場を離れましたが、正座をやめさせる指示をしなかったため、部員は約1時間にわたり正座したまま話し合いを続けたということです。当時2年生部員は甲子園中継を視聴しており、中継を見終わってグラウンドに出てきた2年生の指示で正座が解かれました。部員にけがはありませんでした。

8月下旬に日本高校野球連盟へ複数の匿名投書があり、栃木県高校野球連盟を通じて確認が行われたことで判明しました。長時間の正座は身体的苦痛を伴う不適切指導にあたるとして、同校は9月18日に小針監督を指導から外し、9月23日に保護者へ説明しました。同校は報告資料を作成中であり、栃木県高校野球連盟へ報告したうえで、日本高校野球連盟の対応を踏まえて今後の処分を判断するとしています。

小針監督は「本当に申し訳なかった。正座が体罰だということへの認識が甘かった」と話し、正座させたことや姿勢を崩す指示を出さずに離れたことを後悔しているということです。同校の上野栄一総合進学部長は「不適切指導があったことは残念。再発防止に努める」とし、同校は「体罰にあたる指導は絶対に行わないという研修を続けて再発防止を図りたい」としています。

開催中の第79回秋季栃木県高校野球大会では、岩嶋敬一部長が監督代行を務めています。

小針監督は2006年に監督に就任し、2016年夏の甲子園で全国制覇を達成、2021年まで10大会連続で夏の甲子園に出場しました。しかし、2025年6月(昨年5月下旬)にもグラブを外して素手で捕球させる練習で部員に指の骨折を負わせたとして、日本学生野球協会から6カ月の謹慎処分を受け、今年復帰したばかりでした。不適切指導により指導を外れるのは2度目となります。

教職員その他不祥事
公務員ニュースをフォローする

コメント